浜松市で開催中の「第12回浜松国際ピアノコンクール」が19日、12人による3次予選に入った。出場者は、ヤマハ、河合楽器製作所、米スタインウェイの3社から演奏するピアノを選ぶ。世界的な若手の登竜門で優勝者が弾くのは、どの1台か。23、24日の本選まで、調律師の競演も続く。
コンクールへの応募は638人。音源と映像での予備審査を経て出場した25カ国1地域の87人は、1次予選に先立つ6~8日、1人10分ずつピアノに触れて演奏する1台を選んだ。カワイ37人、ヤマハ33人、スタインウェイ17人だった。ピアノは3次までの各予選の後に変更できる。
河合楽器の調律師、シゲル・カワイピアノ研究所の大久保英質次長(50)は「主役はピアニストだ」としつつ、「最高の一台だと思ってカワイを選んでもらう。それが我々の勝負です」。インドネシアと米国の同僚とともに調律に臨み、技術の伝承にもつなげる。
コンクールでは、同じピアノ…